ジャンル | ヒューマンドラマ |
オススメ度 |
長いこと読書を趣味にしていると、物語の多少の起伏ではあまり心が動かなくなってしまったり、結末を予想できてしまったりしますが、今回、久々に自分の読むスピードがもどかしくなるくらい、息を飲む物語に出会いました。
一時期話題になった一冊なので、読んだ人も多いかもしれません。一雫ライオンさんの「二人の嘘」。エリート裁判官の女性と、彼女が過去に扱った事件の加害者とのお話。この設定でどうやって純愛するの?と思いながら読み始めたのですが、2人の社会的距離をグイグイ引き寄せていく著者の腕に驚愕、物語に引き込まれ読み終わった後は放心状態になりました。すごい。すごい物を読んでしまった、と唸らされました。
今年、これは…!と思う本を色々読みましたが、「二人の嘘」はそれらを一気に飛び越えていきました。文句なしで一番面白かった(まだ今年終わっていないけれど)
オススメ本ある?と聞かれたら、この本を即答すると思います。それくらいすごい。小説ってあまり再読しないのですが、この本は私の人生で何度か読みたくなるだろうなと確信しています。
542ページという長編ですが、もたつくことなくグイグイ読み進められるお話なので是非沢山の方に読んでほしいです。
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