PR

世界中にある本の街

和書レビュー
このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

海外旅行が気軽にできなくなって久しいですが、次、旅行に行けるなら、本にまつわる場所を色々とめぐりたいと、情報収集に余念がない私です。

特にイギリスの古書の街、ヘイ・オン・ワイは、日本の古書の街「神田神保町」についての本を検索している時に、『神田神保町とヘイ・オン・ワイ』という本で偶然知りました。

神田神保町とヘイ・オン・ワイ

この本は、社会学者の著者たち(大内田 鶴子・熊田 俊郎・小山 騰・藤田 弘夫)が、「本によるまちづくり」という視点で、日本の神保町とイギリスのヘイ・オン・ワイという街を比較した本です。

これは比較社会学というジャンルになるそうで、本という同じツールを用いて発展してきた2つの街の特徴を比較・分析することで、本によるまちづくりに役立てるヒントを見出そうとしているそうです。

こう書くととても難しそうですが、神保町の歴史などに触れつつ、ヘイ・オン・ワイというイギリスの古書の街についても深く知ることができる、本好きにとってはとても面白い読み物に仕上がっていると思います。

ヘイ・オン・ワイはイギリスの田舎町です。交通の不便な田舎町ですが、リチャード・ブースという一人の変わり者の古書店主によって、有名になりました。

ブースは1961年に廃業していた映画館を、翌1962年に旧消防署を買い取り、古書店を開業した。1971年には古城ヘイ・キャッスルを1万ポンドで購入し、城内はもとより城外にも書棚を設けた。古書店の整備と並行して、ウェールズ観光局と協同してヘイを古本の町として宣伝すると、国内外で脚光を浴びた。その後も1977年にヘイの独立とEEC脱退を宣言したり、ジャーナリスト兼高かおるを「独立国」ヘイの公爵に任命したり、1983年に総選挙に出馬するなど、ブースのマスコミ戦略が奏功し、町はさらに有名になった。古書店街の発展とともに、骨董品店やレストラン、B&Bなどが増加し、今では1年を通じて観光客が絶えない。ヘイ・オン・ワイは戦後イギリスで最も成功したツーリズムに数えられている。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

ヘイ・オン・ワイは約30軒の古書店と骨董屋、そしてリチャード・ブース書籍王を戴くヘイ古書城がある古書の街として、毎年100万人が訪れる人気の観光地になっているのだそうです。お城が丸ごと古書店…一度見てみたい!
英語の勉強のお陰で洋書が読めるようになったので、とても気になります。

なお、リチャード・ブースの業績について知りたい方は、「本の国の王様」という本が出版されているそうなので、そちらもチェックしてみてください。

本の国の王様/リチャード・ブース

こういう本の街ばかりを特集した本がないものか、と探していたら、とても素敵な一冊に出会いました。

世界のかわいい本の街

世界のかわいい本の街」では、世界各地の本の街が写真付きで紹介されています。”世界のかわいい~”とついた写真集が色々出ていたりしますが、こちらの本は、ハードカバーで写真と説明がきちんと載っている、読み物系の紹介本。以前のnoteで触れた、イタリア・モンテレッジォも載っていました。

↓イタリア・モンテレッジォについては、こちらの過去記事も参照ください。

 

そして「世界の~」の最後の方には、神保町も載っています。
記事の最初から、神保町…と言っていますが、実は私は神保町に行ったことがないんですよね。なんでも古書と言えば神保町、らしいので、コロナが落ち着いて国内旅行が行けるようになったら、一度足を運んでみたい場所の一つです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました