和書レビュー

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胸えぐられるノンフィクション 母という呪縛 娘という牢獄 / 齊藤 彩 感想

読みながら心かき乱され、本を置いた後も色々考え、尾を引くこの本は、犯罪ルポルタージュという分類になるのだと思うが、むしろどんな物語よりも心を揺さぶる一冊だった。この本は2018年に起こった、娘による母親殺害事件の記録だ。医学部に入ることを母...
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歴史書初読み:ソ連の崩壊の過程をつぶさに追った本。 東欧革命 1989:ソ連帝国の崩壊

昔から興味のないジャンルの本には一切触れることなく、40年以上生きてきたわけですが、その、私が今まで全く手に取らなかったジャンルの中に、歴史書というものがあります。学生時代、歴史の授業は退屈以外の何物でもなかったし、自伝にしろ伝記にしろ、と...
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自分の意見をきちんと言える私になる。自分の意見で生きていこう / ちきりん 感想

30代後半、仕事や生き方に悶々としていた時期に、自己啓発やビジネス本を熱心に読んでいました。40代に入ってつきものが落ちたみたいに、その手の本を読まなくなったのですが、久しぶりに手に取ったちきりんさんの「自分の意見で生きていこう」は、新鮮で...
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何度も読み返している、手帳術本

毎年、新しい手帳の準備をし始めるこの時期に、必ず読み返す本があります。手帳の使い方について書かれた、所謂”手帳術”の本なのですが、見方によってはビジネス書に近いところもある一冊です。基本的にこういう実用書はあまり読み返さないタイプなのですが...
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もう別れてもいいですか 桐谷 美雨 感想

桐谷 美雨という作家さんは、世の中で今ホットな話題を、小説にするのが上手いなあと思う。断捨離がテーマの「あなたの人生、片付けます」、定年男性の家族再生をテーマにした「定年オヤジ改造計画」、老後の金銭不安をテーマにした「老後の資金がありません...
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自転車泥棒/呉 名益  感想

今年になって、中国語を勉強し始めました。語学の勉強は終わりの見えない長距離走のようなものだから、できるだけ「楽しいこと」と抱き合わせでないと続かないということを、6年にわたる英語の勉強で感じていたので、これから中国語と長く楽しく付き合ってい...
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静謐という言葉が似合う一冊 / 頁をめくる音で息をする

尾道に、深夜に開店する古書店があるらしい。この本はそんな稀有な古書店「弐拾db(にじゅうでしべる)」というその店の店主が書いた、随筆集です。著者は所謂文学青年で、詩をこよなく愛し、この本にもあちらこちらに詩や、詩人が登場します。今まで私があ...
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抱腹絶倒、に偽りなし。『言語学バーリ・トゥード』感想/抱腹絶倒、言語学の世界

人生も40年を過ぎると、大概の面白いには免疫があるので、心の底から面白い!と思う本に出合うことはそれほど頻繁にはないのですが、久しぶり「おもしろっ」となった本があったので紹介したいです。言語学と聞くと、文法とか語法とか言葉の起源とか難しいこ...
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世界中にある本の街

海外旅行が気軽にできなくなって久しいですが、次、旅行に行けるなら、本にまつわる場所を色々とめぐりたいと、情報収集に余念がない私です。特にイギリスの古書の街、ヘイ・オン・ワイは、日本の古書の街「神田神保町」についての本を検索している時に、『神...
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本好きのための本と漫画

本屋さんは新刊との出会いが、図書館は古くても思いがけない面白い本との遭遇がある場所。先日図書館で、本好きならきっとときめく1冊と出合ってしまいました。イタリア、ヴェネチアの古書店で著者が出会ったのは、イタリア、トスカーナ地方の小さな村「モン...