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友情に震えるSF/Project Hail Mary

洋書レビュー
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Project Hail Mary / Andy Weir

SFを英語で読むのって難しそうと思いつつも、とても面白いという評判を聞いてProject Hail Maryを読み始めたのが前月。475ページの大作を隙間時間にちまちま読み始め、40日ほどで読了しました。SFしかも、宇宙が舞台ということで、様々な科学・物理用語で躓くかと思いきや、想定外に読みやすい!もちろん科学用語・物理知識は出てくるんですが、著者がかみ砕いて説明してくれるので、私のような完全文系の人間でもするっと世界観に入っていけます。この辺り著者の腕を感じます。

いつもならここであらすじをご紹介するのですが、そのあらすじのご紹介ですらネタバレになってしまうので、今回はごめんなさい、割愛させていただきます。どうしても知りたいという方はネタバレ覚悟でAmazonの書評を見てもらったら分かるかと思います。でも楽しみたい方は、予備知識なしで本を読んでほしい…文句なしで面白いです。友情にグッとくるSFです。SFって異星人との戦いなどドキドキ要素が多めな印象ですが、Hail Maryはむしろ人間ドラマです。最後の最後までハラハラする展開と、極限での友情に心が震えます。

著者のAndy WeirはMartianでデビューした作家さんで、デビュー作は「火星の人」というタイトルで邦訳されている他、「オデッセイ」という映画にもなっています。こちらもかなり面白いらしいです。私は未読なのですが、Project Hail Maryを読んだ後、他の作品も読みたい!と思い洋書の方を購入しました。

Martian / Andy Weir

邦訳版「火星の人」

映画「オデッセイ」

Project Hail Maryは2024年から主人公にライアン・ゴズリングを迎えて映画撮影が始まるそうです。この小説をどうやって映画にするのか、興味しかない…!

SFを英語で読む自信がない…!という方は、邦訳版も出ているので是非チェックしてみてください。

プロジェクト・ヘイル・メアリー/アンディ・ウィアー

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