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前回レビューしました、Cyrus Haven シリーズ第4作目、Storm Childを読了しました。
とぎれとぎれで読んでいたので思ったより時間がかかってしまいましたが、中盤からは一気読み。めちゃくちゃ面白かったです!
<あらすじ>
幼い頃、イーヴィはある男が拷問死させられた密室に隠れているところを発見された。彼女を捕らえ、虐待した者たちの多くは、誰一人裁きを受けることなく。精神科医のサイラスと巡り合い、世間になじむ練習をしながら暮らすイーヴィだったが、ある夏の日に訪れたリンカンシャーの浜辺で流れ着いた17人の移民の遺体を見た瞬間、イーヴィは暗い過去に引き戻される。
移民のうち生存者はただ一人、10代の少年。彼は、これは事故ではなく、小型ボートに故意に突っ込まれ沈められたというのだ。心理学者のサイラス・ヘイヴンは、殺人事件を捜査するために警察にスカウトされるが、調べていくうちにイーヴィがこの悲劇と何らかのつながりがあることをすぐに察知する。そしてサイラスはついにイーヴィの過去の秘密を解き明かす…
前回がCyrusサイドの話で、今作はガッツリEvieサイドのお話。移民としてイギリスにやってきたEvieの過去を辿るお話になります。このEvie、22歳にもかかわらず10代にしか見えない風貌。壮絶な過去と相手が嘘を言っていると分かってしまうという特殊能力で、ひねくれています(笑)読者は「素直じゃないなあ」と思うことも多々。今作は彼女の重い重い過去の一部が、偶然居合わせた越境移民の事故と結びつき、明らかになります。
このシリーズ結構シリアスなスリラー(ミステリー)なのですが、ハラハラする謎解き展開以上に登場人物の物語が深く、ページをめくる手が止まらなくなります。今作はシリーズで1番面白かったし、最後は泣きました。スリラーで泣くって!(驚)
英語も読みやすく、サクサク進みます。
ハラハラドキドキがお好きで、なおかつ泣けるので色んな人に読んでほしいシリーズです!
<シリーズ作品はこちら>
・第一作:Good Girl, Bad Girl
・第二作:When She Was Good
・第三作:Lying Beside You
・第四作:Storm Child
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