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最高にハートウォーミングなサスペンス/Vera Wong’s Unsolicited Advice for Murderers

洋書レビュー
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Vera Wong’s Unsolicited Advice for Murderers / Jesse Q. Sutanto

この春、東京旅行をしたときに洋書の聖地「BOOKS KINOKUNIYA TOKYO」で買って積んでた1冊、Vera Wong’s Unsolicited Advice for Murderers、★5つの面白さでした。

<あらすじ>
Veraは、Tea Houseを切り盛りする初老の女主人。とはいっても、すっかり閑古鳥の鳴いているTea house、来るか来ないか分からないたった一人の客のために、毎日店を開けています。一人息子のTillyは、口うるさいVeraには寄り付かず、頻繁にメールや電話をしては体よくあしらわれる有様。Veraの代り映えのしない毎日は、ある日突然の店に忍び込んだ男が死体となって発見されたことで、大きく動き出します。探偵業に並々ならぬ興味があったVera、死者が死ぬ間際に握っていたフラッシュドライブを、警察が来る前にこっそりくすね、大胆な方法で捜査を始めます…。

安楽椅子探偵的な感じかな?と思って読み始めたら、いい意味で裏切られました。ものすごくエネルギッシュな主人公で、言動にクスクス笑いながら読めます。殺人事件がテーマなのに、始終ニヤニヤしながら読んでしまう一冊でした。容疑者が複数出てくるんですが、なぜかみんないい人!出てくる人はみんないい人ばかりで、ちょっとアクのあるVeraとの関係が実に面白い。サスペンス、に分類されるんだろうけれど、これはむしろ人間ドラマに分類していいんじゃないかと思うくらい、心に残る一冊になりました。

続編、もし出たら予約して買う!と今から決めるくらい、好きな一冊です。

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