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キャリアアップにおける時代の変化/会社はあなたを育ててくれない 古屋 星斗

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私的『読書月間』として、片っ端から興味のある本を読んでいるのですが、今日は最近読んだ中で面白いなと思った「キャリアアップ」についての本をご紹介します。


 

私は普段、とある日系企業で人事関係部署で業務をしており、過去に社員教育や採用にも少し関与させてもらったことがあるのですが、その中で頻繁に聞いたのが「最近の若者は、入社後のキャリアパスを気にする」「思ったような配属先でなければ、すぐ会社を辞めてしまう」という話。最近の若者は根性がない、だとか、嫌なことからすぐ逃げる、ということを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

この背景には、若者の育ってきた環境や教育だけではなく、今の労働事情や社会環境が影響しており、それらの変化対応するため他の世代よりもよりキャリアパスを気にしたり、自身のスキルアップを重視する風潮が生まれている…というのが著者の意見です。何故、人々がより今まで違ったキャリア構築を目指すのか、それには1社で勤めあげる文化、新卒を育てるメソッド、働き方改革、そして人生100年時代が背景にあるのですが、その理由が適格に言語化されていてとても分かりやすい内容になっています。

「安定志向」と言えば昔は、「つぶれそうにない会社で長く勤め続けること」でしたが、「自分自身に経験・知見・スキルを身につけて、この職業社会の荒波を乗り越え、豊かなキャリアを作っていこう」というのが新しい安定志向であるという著者の考えには、なるほどと思わされました。

会社員と英会話講師パラレルキャリアを今何となく進んでいっている私ですが、知らず知らず世間のそういう変化を感じ取っていたのかもしれません。

私は35過ぎてから自分のキャリア構築というものを意識しだしたので、人より遅いと思いますが、本書を読み込むと自分が何故こんなに焦りを感じていているのか、そしてこれからキャリアアップをするために、そして可能性を広げるためにどんなアクションを取っていったらいいのかという所が、この本を読んだところでクリアになりました。

missy
missy
自分が何に焦っているのか、よく分からないまま何かしなきゃ、でも何をしたらいいか分からない…と思っている方にもとても参考になる本だと思います。

また企業で採用を担当や教育を担当されているような方には、非常に参考になるのではないでしょうか。

ミドルエイジの方にも、若手の皆さんにも、自分のキャリアや将来というものを意識した時に、是非手に取っていただきたい一冊です。恐らくこれから先、キャリアで迷ったときに繰り返し読む本になりそうです。


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