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半端でなく読みたい本を積んでいるので、できるだけシリーズものには手を出さないようにしているのですが、それでも洋書垢の皆さんの「面白い」という評判を聞くと、買ってしまう…というわけで、読みたいなと思っているときに、洋書セールで見つけて買ってしまったのが、Assassins Anonymous。この表紙がまたキャッチーですよね。
<あらすじ>
主人公・マークは、もとネイビー・シールズであり、世界屈指の凄腕暗殺者。長年にわたり暗殺の依頼をこなし続けていたが、ある“忘れられない事件”をきっかけに、自分が人間として壊れていくことを実感。マークは「Assassins Anonymous(暗殺者のための12ステップ・プログラム)」という、自分と同じく殺しを断ち切ろうとする元暗殺者たちのリハビリグループに参加し、“殺さない人生”を再出発した。ところが彼がまもなく”殺さない人生”1年目を目前に控えたその日、ロシア系の刺客に襲われ刺され、かつ暗殺時に使っていた秘密のノートを奪われてしまう。その事件をきっかけに、マークは非暴力を誓いながらも命を狙われる身となり、世界各地――ニューヨーク、シンガポール、ロンドン――を歩き、襲撃の背後にいる者を突き止めようと奔走することに。マークは元暗殺者としての技能と、リハビリ中の意志力を武器に、襲撃者の正体や目的を探ろうと奔走する…。
本作では、屈指の暗殺者であるにもかかわらず、暴力に頼らず問題を解決しようとするマークの姿勢に緊張感が魅力。現在と過去が交錯する形でストーリーが進むのですが、マークの悲劇的な過去が明らかになるにつれて、暗殺者を辞めたいという気持ちに共感し、そして同時に人を殺さずに物事を解決する難しさと苦悩に読者も引き込まれていきます。「人は変われるのか?」という問いをぶつけてくる、重厚ながら軽やかな読み心地が魅力。そしてアクションシーン(まさにアクション映画のようなバトル)を英語で読むのは初めてでしたが、マークの動作が脳内で見事に再生されて、これ映像で見てみたいなあ!と思わされました。ほんっと面白かった!
続編がちょうど最近(2025年6月)に発売されたのですが、絶対読むと決めています。続編は1に登場したある人物が主人公になる模様。この人もかっこいいのよ、うん。英語も読みやすいですし、ページ数もそれほど多くないので児童書から卒業して大人向けの洋書にシフトしたいなという方にもおすすめです。
シリーズ続編はこちら↓
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