LION ライオン 25年目のただいま/Lion
観てよかった度
英語のわかりやすさ
泣ける度
英文スクリプト Lion (2016) Movie Script
最近、海外ドラマにめっぽうハマってしまって、映画を観る頻度が落ちています。観たい映画はたくさんあるんですけど、2時間まとまった時間が取れないとなかなか映画を観ようというモードにならないので、どうしても1時間で観られる海外ドラマに手が伸びてしまうという・・・(笑)
今ハマってみているのは、Desperate house wives(デスパレートな妻たち)とSUITS。実はニューヨーク旅行に行く際、機内での暇つぶしのためにamazonプライム会員の1か月お試しに入会しました。帰国したら速攻解約しようと思っていたのに、SUITSが観れるなら月会費払うのも痛くないかも・・・なんて正に密林さんの術中にはまりつつあります!
ダウンロードして外出先でも見れるのが憎い・・・!
さてさて、話は戻りまして映画LIONのレビューです。
インドとオーストラリアが舞台
インドで迷子になった5歳の少年が、紆余曲折を経て、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出すという実話に基づいた映画です。前半はインドでの幼少時代について語られます。出産してから涙腺弱めな私は、少年が迷子になった時点で号泣(汗)
少年役のサニー・パワール君の演技が本当に泣かせます。
そこから何度も危ない目に遭いながら、安全なオーストラリアにたどり着き、少年はすくすくと青年へと成長していきます。
そしてふとしたことから、Google Earthの力で自分の故郷を探せる可能性に気づきます。記憶を頼りにGoogle Earthを手繰るものの、その過程は砂漠から砂粒を見つけるような物・・・郷愁に駆られるあまり色々な大切なものを見失っていきます。
インドにいるはずの母親。そして迷子になるまで一緒にいた兄を想う主人公の気持ちが、美しい映像と共に観るものの胸に迫ります。本当に切ない。
結末、そしてタイトルの意味
主人公の名前はサルー。そしてこの映画がなぜ「LION(ライオン)」というタイトルなのか。その理由を、観衆は映画の最後で知ることになります。
これがこの映画の醍醐味の一つと言っても過言じゃないと思います。本当に鳥肌もの。
そして実の母と兄、オーストラリアの親との行く末。
悲しみはありつつも、最後は「ああよかった・・・」という気持ちになる映画でした。
インドでは毎年約8万人の子供が行方不明に
映画ではインドで行方不明になる子供の莫大な数と、人身売買などの実情も語られます。毎年8万人もの子供が行方不明になっているそう。想像を絶します。
この映画は実話に基づいていて、映画の主人公のサルーは本当に運よく、素敵な養父母巡り合えましたが、そうでない子供たちの方が圧倒的に多いのだろうと思うと、胸が痛みます。
色々と考えさせられる映画でした。
英語が登場するのは主人公がオーストラリアに行ってからになります。
語学学習のための映画としては△ですが、とても良い映画だったので是非いろんな人に見てほしいなと思います。