第一弾の記事からすっかり時間があいてしまい、申し訳ありません。
英検1級二次試験対策としてスピーキング力アップのためにしたこと、第二弾です。
今回はテキストや英字新聞等を使った、スピーキング力アップ(あくまでも試験対策としてのスピーキング力に的を絞って)についてお話したします。
前段として、私には海外で長期留学したりといった経験はありません。昨年、英語を使う仕事に就きましたが、ほぼ書類やメールのやり取りだけですので、そちらでも英語で話すことはありません。オンライン英会話だけが私にとって唯一、英語を話す場所です。
またスピーキングについてはもともと、苦手です。外国人をまえにすると膝が震えるレベルからスタートしました。アラフォーになってやり直し英語を始めてから、オンライン英会話で英会話力をつけてきましたが、未だに外国人講師とのレッスンでは汗をかきます。それでも英検1級に合格することができました。
同じように普段英語を話す機会のない方が、英検1級の面接試験に挑戦されるにあたって、参考になる部分もあるかと思いますので、お付き合いいただけたらと思います。
スピーチ用のインプット
まず、英検二次試験のような社会問題に対するスピーチをする時には、英語以前の問題として『話すネタ』が頭の中にないと満足なスピーチができません。英検1級の試験では経済・政治・環境…様々な社会問題について幅広く出題されますので、今、世間で話題となっているテーマには一通りの知識が必要となります。
まず、スピーチで話すためのネタが頭の中にない!という場合は、回り道に見えても日本語の新聞や本、記事を読みましょう。日本語で分からないことは英語で説明できないので、まずはしっかりと知識を腑に落とすことが肝要です。そのうえで、日本語の知識を今度は英語でどう表現するかについて、表現を磨いていきましょう。
理想は、最初から英語で読んで理解して、自分にインストール…ですが、残念ながら英語のネイティブでない私のような方には、同じ量の情報を日本語で読むのと英語で読むのとでは、同じ時間で身に着けられる知識の量に大きな差が出てしまいます。
英語のスピーチの練習なのにまず日本語?と思われるかもしれませんが、まずは日本語で知識を入れましょう。
日本語で時事知識を得るには、新聞・ニュースメディア・本にあたるのが良いと思います。特に世界情勢など細かいことは、すでに問題点を整理してくれている良い本が色々あります。特に私のオススメは、池上彰さんの著書。ものすごい数の本を出されているので、何か分からないものがあれば図書館で、池上彰さんが何か関連本を出していないのか探してみました。
英語でスピーチをするためのテキスト
日本語でならスピーチができるという所まで来たら、次に英語でどう表現するかを学びます。以下の3冊を使って、英語表現を学びました。
①英検1級面接大特訓 (通称”黒本”)
②英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現
①の黒本と②英語で討論する技術は著者が同じ方なので、表現がよく似ています。
①の黒本の方が英検二次試験に特化していて、②の討論する技術は、スピーチよりもう少し突っ込んだ「議論」ができるように、書く時事問題が深堀されています。正直試験対策だけなら①の黒本だけでも良かったかなと思いますが、②は読んでいて結構なるほどとなったので、余裕のある人にはおすすめします。
③の過去問はマスト。過去の試験問題の傾向をこの本でつかみます。模範解答は、神レベルなのでこんなに話せないよ!と焦らなくてOK。
ちなみに、私はこのレベルのスピーチを練習し、本番でもしましたというものを、noteで販売しています。よかったら参考にしてください。(価格400円で48個のスピーチがDLできます)
これだけは暗記しよう!
①の『面接大特訓』の冒頭の『短文練習』は、是非覚えてしまいましょう。スピーチで使える汎用フレーズがギュッとまとまっているので、非常に使い勝手がいいです。
会話は生き物なので、ありとあらゆるパターンを暗記することは不可能です。そして暗記したものを思い出して話すと…「あ、この人は用意してきたものを思い出しながら話しているな」ということが試験官に伝わります。完璧にスピーチができるならそれでもいいのですが、一言一句スピーチを覚えてしまうよりも、『どんな話題がきても返せる』という対応力を身に着けたほうが、近道です。
冒頭の『短文練習』は文章を組み立てるときに必要な”文章構造”を身に着けることができます。是非、この部分は暗記して暗唱してください。とっさに口から自動的に出るくらいまで暗唱して、ようやく会話の場面で自分の口から出るようになります。
話す練習をしなければ、本番で絶対に話せません。
余裕があるなら英字新聞や英文記事を追加
私は二次試験2回目の受験の時に初めて、英字新聞を勉強に導入しました。
時事英語の表現を学ぶには、英字新聞はとても良いツールだと思います。私は家の近所でThe Japan Newsという読売新聞系列の英字新聞が近所のコンビニで買えたので、1週間に1度購入して、特にEditorial(社説)を中心に読んでいました。
記事部分は事実を述べているので、記者の主張が現れる社説は、スピーチを練習する人にはとても良い題材だと思います。内容が日本目線なのもとっつきやすくて良かったです。
買った新聞は、気になるところを切り抜いて、ノートに貼って精読・音読をしていました。書き言葉と話ことばでどうしても差がありますので、100%スピーチに使えるわけではありませんが、余裕があれば読んでみて損はないと思います。
時事英語を知るためだけなら、英語のニュースサイトの記事でもOKなのですが、私は電子版よりも紙の方が頭に入ってくると感じたので、新聞を購入していました。この辺りはお好みでどうぞ。
まとめ
英検二次試験対策は、自分がどれほど上達しているか分かりづらいので、モチベーションが下がり勝ちですが、総合的な会話力(アウトプット)をオンライン英語等の場で鍛えつつ、理路整然とした主張をするための知識(インプット)を入れていくことで、普段英語で話す機会が少ない方でも合格できると私は考えています。
会話は慣れが肝要。
そして話せるようになりたければ、話す練習をするしかない、これは真理なので、そこから目をそらさず頑張ってください。
この記事が英検1級合格を目指されることのお役に立てば、幸いです。