今日は私が2年間かけて勉強した、TOEICのことについて、お話しようと思います。
どんな試験でもそうですが、受験の前にはその試験の傾向を知り、それにあった対策を立てて勉強をすることが不可欠です。
今日はTOEICはどんな試験で、どんな対策をしていく必要があるのかについて、お話したいと思います。
TOEIC TESTは3種類
まずTOEIC TESTには3種類あります。
- TOEIC Listening&Reading test
- TOEIC Speaking&Writing tests
- TOEIC Bridge
一般的に『TOEIC』と一言で言われたら、①TOEIC L&R testを指します。
私が受験したのも①TOEIC L&R です。マークシート方式で、リスニングとリーディング能力を測ります。
②TOEIC S&W testsはスピーキングとライティング能力に特化した試験です。
パソコンを使用して、スピーキングと英文ライティング能力を測ります。私はまだ受験したことがありません。いつか受験したいと考えています。
*今回調べて知ったのですが、L&Rは「test」なのにS&Wは「tests」なんですね。なぜ複数形なんだろう・・・?
③TOEIC Brigdeは①TOEIC L&R ②TOEIC S&Wの初心者向けです。通常のTOEIC と同じくL&RとS&Wの2種類があります。
問題のボリュームは半分。残念ながら履歴書に書いたり、英語ができるというアピールにはなりません。自分のレベルを知るためにも、私個人的には初心者の方でも①TOEIC L&R ②TOEIC S&W を受けることを、強くお勧めします。
今回は、一番有名な①のTOEIC L&Rについて、受験した私の感想も踏まえつつご紹介したいと思います。
TOEIC L&Rの特徴
①ビジネス英語の習熟度を測るテストです。
TOEIC L&Rは主にビジネス実務英語の習熟度を測るテストです。
問題数はリスニング100問、リーディング100問の計200問です。
時間はリスニングが45分、リーディングが75分の計120分。
2016年より問題形式がリニューアルされ、より実際のビジネスシーンで見聞きするような、『リアル』な英語試験に変わりました。
日頃英語で仕事をする機会がある人には有利になったと言えますが、純ジャパでビジネス英語に触れる機会がない私のような人には不利、といった情報をネットで見かけることがありますが、しっかりとリスニング能力があれば特に不利を感じることはない、というのが私の感想です。(私はむしろ、新形式の方が易しいと感じ、スコアが上がりました。仕事で英語を使ったことはないんですけどね)
②スコアは相対評価
TOEICの満点は990点です。しかし、全問正解でなくても990点を取ることは可能です。
それはTOEICのスコアが相対評価を用いているためです。
正解した問題の数=スコアではないという事です。
相対評価、すなわち同じテストを受験した受験生全てのスコアを分析し、そのばらつきで問題全体の難易度を測定した後、スコアに補正が入ります。
ですから2回受験して、どちらの回でも50問正解していたとしても、受験生全体の正解率によってスコアが上がったり下がったりするのです。
その調整の仕方については公開されていませんが、一般的に±50点は誤差の範疇とされていますので、例えば半年間に50点スコアが上がったからといって、自分の英語力が上がったとは言えないという事です。その逆もまたしかり。
③スピード勝負
前述したように、TOEICは非常に問題数が多い試験です。
120分の試験時間は長いように思われますが、実際受験してみると、じっくり問題文と向き合う時間がないことが分かると思います。
恐らく初めて受験する人は、全ての問題を解き終えることが出来ず、最後はマークシートを適当に塗りつぶす、いわゆる『塗り絵』状態になることと思います。
TOEICにはTOEICの解き方で挑む必要があります。英検と同じ解き方では得点は取れません。
TOEICで高得点を狙うならば、
スピードと正確さ、そして2時間集中力を切らさないことが、重要になります。
TOEICの解き方を学ぶ
ではTOEICでスピードを上げつつ、正確さと集中力をキープするにはどんなことに気をつけて勉強をしたらよいでしょうか?
よく「どんなテキストを使ったらいいですか?」と聞かれるのですが、いきなり単語帳や問題集を買う前に、是非読んで欲しい1冊の本があります。
この本は新形式になる前のTOEIC 対策本ですが、試験本番の問題の解き方について細かいアドバイスが載っており、私も試験前に何度も読み返した、正にバイブル的存在です。現在のスコアに関係なく、試験前に読み返すと新たな発見がある、そんな1冊です。
旧形式の問題になりますか、試験のレベルを知るのに充分な問題が載っています。
これからTOEIC を受けようとされている方や、これまで試験を受けられてTOEICの高い壁にぶち当たっている方にも、問題文の読み方、目の付け所が良いのかが分かるとても良い本だと思います。
著者の長本吉斉さんは、TOEIC 特化型専門校AREの代表をされている方で、解説が分かりやすく評判の方です。
この本については長本先生が読者に語りかけるような口調で解説が進むので、とても読みやすい一冊になっています。
この本の他にもTOEIC 全体について解説する総合本は色々と出版されていますが、未だこれを上回る有意義な1冊は見つからないというのが私の正直な感想です。本当は長本先生にTOEIC L&R用にリニューアルしたこの総合本を出して欲しい…。切実に思います。
ちなみに現在絶版中のこの本は、amazon マーケットプレイスでも1円から手に入れることができますが、時々とってもお安くブックオフに並んでいるのを見かけるので、お近くにブックオフがある方はチェックしてみて下さい。
ちなみに…英語の資格関係の本は、状態の良いものがブックオフによく置いてあります。それだけ挫折する人が多いんだと思いますが、少しでもテキスト代を節約したい場合は、ブックオフをチェックしてみることをお勧めします(^-^)