もしも高校4年生があったら、英語を話せるようになるか /金沢 優
読んでよかった度 ★★★★★
手元に置きたい度 ★★★★☆
分かりやすい度 ★★★★☆
読了にかかる時間 ★★★☆☆
英語学習者、英語教育者の皆さんに読んでほしい神本
SNSで勉強垢さんがご紹介されていて、手に取ったのですが、評判に漏れず衝撃的な本でした。
日本人がこれだけ勉強しているにも関わらず、なぜ英会話を苦手としているのか。その理由と解決法について物語調で語られる本作。
読むとわかるのですが、頷きまくって首が折れるんじゃないかと思うほど、日本人英語学習者にとって、耳の痛い、いや読んで為になる一冊です。ほんと、学生・社会人関わらず全ての英語学習者の方に読んで欲しい。むしろ学校で課題図書か何かにすべき。
私自身、TOEICでは900点以上を取ることが出来ましたが、こと英会話に関しては自信が持てません。なぜこんなに話すのが苦手なのか、物語調ながら核心に切り込んできます。表紙はちょっと”チャラい”(失礼)ですが、私は読みながら心から血を流していました……(笑)
それくらい、衝撃的な内容でした。
ネタバレになるので詳細を書くことはできませんが、学校での英語教育法は幕末の頃から向いている方向が変わっておらず、根本的に学習法を変えないことには英会話ができるようにはならないということが書かれています。もちろん、解決法も提示してあるところにこの本の価値があります。
私は最後まで読んで、自分の英語学習に不足しているものが掴めました。そして、英語の学習方法を変えました。
大人の英語学習にはガイドラインはない
オンライン英会話にしろ独学にしろ、大人になってからの英語学習にガイドラインはありません。
何が自分にとって必要な学習か見極めて、何を学ぶかは自由ですが、反面それが効果的なのか分からないまま進めて行くので、途中で止まってしまったり挫折するんだと思います。
英語学習に迷っている方、是非「もしなる」を手にとってみて下さい。きっと何か足りないものが見えてくると思いますよ!
現在こちらの本、入手が難しくなっています。
著者によると、重版の目処も立っていないとか…?
私も実店舗で売られているのを見たことがなく、楽天ブックスで辛うじて入手できました。
*重版が決定し、Amazonや楽天で手に入るようになりました。(2020.03現在)