読書記録

ブックレビュー:言語化力 言葉にできれば、人生は変わる /三浦 崇宏

言語化力 言葉にできれば、人生は変わる / 三浦 崇宏

読んでよかった度  ★★★★★
手元に置きたい度  ★★★★★
分かりやすい度   ★★★★☆
読了にかかる時間  ★★★☆☆

 

こんにちは、missyです。

今年はアウトプットをしていく年、と年初に決めたこともあり、「言語化」が気になるこの頃。そんな折、とても良い本と出合ったのでご紹介したいと思います

誰もが伝える価値を持つ時代の到来

SNSにより、だれもが発信力を持ったこの時代、誰かが発した思いもかけない言葉が大きなうねりを起こす(つまりバズる)ことが出てきました。かつては社会に対して発言ができるのは「選ばれた人」だけでしたが、今は望めば誰もが発言できる時代です。

今より少し前、「保育園落ちた日本死ね」という、名もなき母の言葉は日本を大きく揺るがしました。

「イクメン」という言葉ができて、父親の育児参加が促進され、「おひとりさま」という言葉が生まれたから孤食の市場が広まった。

すなわち、言葉は武器である、と著者の三浦さんは言います。

数字の限界と、言葉で作られる物の価値

昭和・平成の時代はビジネスの時代で最も重要視されていたのは数字でしたが、現在、数字以上に言葉が求められていると著者は分析しています。

著者はクリエイティブディレクターとして様々な業界の最新のビジネスを見てきた中で、どの業界でも数字の限界がきていると感じています。プロジェクトごとにKPI(重要業績評価指数)を設定し、四半期ごとにおさらいし一喜一憂する・・・よくある会社の光景ですね。

しかしKPIを細かく追えば追うほど、現場のメンバーは「これ何のためにやってるんだっけ?」という顔になり疲弊していく。仕事を通じて世の中をこんな風に変えたい、そんなモチベーション出始めたはずの仕事が、KPIという正体不明な数字に追われるだけの過酷なゲームに代わってしまっている。

一方、現在世界を席巻している企業の多くは、数字ではなく自分たちの独自の魅力的な、目標を定義する言葉を持っていると著者は言います。

例えばスターバックス。

スターバックスの目標を表す言葉は「サードプレイス」。

すべての人に、家庭と職場以外の、リラックスできる場所を提供したいという思いが詰まっているそうです。

スターバックスがもし、「〇〇年までに、〇千店舗まで拡大して、利益を〇億上げる」という目標を掲げていたら、あの居心地のいい空間とスタッフの接客は生まれないだろう、と著者は言います。

そう考えると、言葉で目標を立てることの大切さ、自分が目指すものの言語化を、数字以上にもっと真剣にとらえる必要があると感じました。

価値を生み出し、価値を伝えることが仕事

社会が成熟し、技術が発達し、資金が飽和した今、「優劣」の基準が変わってきていると著者は言います。

技術の進歩により市場に出回る商品はどれも素晴らしいモノになり、ほとんどのモノは利便性が高くデザインもいい。百均やユニクロで高品質のモノが手に入れられ、あらゆるものが低価格でクオリティが高くなっている世界では、商品の価値を証明するためには、言葉で付加価値を説明しなければ市場で勝ち残っていくことが難しくなっています。

これはモノの販売だけではなく、個人にとっても同じことが起きていると著者は言います。

例えば会社組織においても何となく出世が早い人がいるが、そういう人は「価値を伝えるプロセス」を意識的にやっている可能性が高い。いわゆる自己PRが上手ということなのだが、それは自分を伝え、仕事のプロセスや成果を言語化することが上手いからこそ得られる成果なのだろうと感じました。

日本人は謙遜の文化で育ってきているので、自己PRを好まないあるいは、得意ではない人が多いと思いますが、この本に書かれている「自分の価値を証明する3ステップ」について読むことで、具体的にどうすればよいのかを知ることができます。

ビジネスでも、日常生活でも「言語化する」能力を身に着けることで、色々可能性が開けてくるのではという気持ちにしてくれる一冊でした。とてもオススメの本です。

 

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